◎開削型自走式シールド機を用いた函渠(管渠)埋設工法平成25年2月まで施工実績 450件
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オープンピット シールド機
岐阜県各務原市上戸 雨水幹線向けシールド機
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オープンピット SMALL機
富山市堀川町 排水路向けシールド機
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オープンピット MEDIUM機
津市橋内東部 雨水幹線向けシールド機
◎工法の概要
この工法は、自走機能を持つ開削型シールド機を用いて、掘削-基礎-管(函)渠布設-埋戻しを連続して行う管(函)渠埋設工法である。下水道の管渠埋設・雨水排水渠の築造・河川改修工事の際、主として鋼矢板土留工法に代わる土留工法として使用されている。
◎工法の特徴
①無振動・無騒音の土留工となる ②シールドが自走するため、あらゆる管(函)渠の布設に適応する、管(函)渠を傷めない ③急速施工が可能・工期を大幅に短縮できる ④開口部がシールド機の部分だけとなるため、工事占有面積が小さい ⑤シールド機(開口部)が移動するため、周辺住民に与える影響は短期間 ⑥覆工が可能 ⑦杭のように根入れがないため、地山の緩みが小さい ⑧一定の施工延長(150m程度)を超えるにつれ、従来工法と比べ経済性に優れる ⑨曲線施工・段差工・ボックスカルバートと汚水管併設も可能 ⑩操作が容易、熟練を要さない ⑪特許料・実施権料が不要 ⑫施工会社の制約がない、誰でも使用可能 ⑬シールド機のリースが可能
- 施工前状況
- 施工中状況
- 施工後状況
◎施工手順とシールド機の自走
オープンピット工法は、シールド機が自走します。 ボックスカルバート・ヒューム管・FRPM管など あらゆる管(函)渠の布設に適応します。 シールド機のために、特殊な製品を製作する必要がありません。
オープンピット・シールド機の自走の原理
本機は、シールド機フレーム部とフレーム周面に配置されているメッセルから構成されています。一般にシールド機と地山の摩擦抵抗の関係は、メッセルと地山の摩擦抵抗(A)>メッセルとフレームの摩擦抵抗(B)という関係にあります。このため、メッセルを伸ばす際の反力は、フレームを介し、止まっている他のメッセルと地山の摩擦抵抗が反力になっています。またフロントフレームが前進する際は、1枚ずつ伸ばしたメッセルを同時に全て縮めます(全てのメッセルが同調する)ので、メッセルと地山の摩擦抵抗(A)を反力として、摩擦抵抗の小さいメッセルの内側(B)をシールドフレームが前進します。- 基礎・埋戻工
- 施工状況
- 測量状況
- 埋戻転圧状況
◎施工現場紹介1
オープンピット工法では、 既設水路の改修・家屋近接施工・軟弱地盤・鋼矢板打設困難な硬質地盤など、 従来工法では困難な現場条件での施工実績を有しています。
愛知県瀬戸市 深川穴田線道路改良工事
軟弱地盤における基礎工
近年、軟弱地盤においては「トップベース工法」との併用による施工が多くなっています。岐阜市 水路改良工事(昭和町排水路)
住宅街におけるボックスカルバート布設工事
掘削深2.5m以下では「オープンピットSMALL」を使用頂いております。1m当たり損料が35,000円~と安価で、工期短縮・周辺地山への影響も小さくできます。神奈川県小田原市 雨水渠工事
国道1号線におけるボックスカルバート布設工事(覆工仕様)
シールド機に覆工受桁を搭載し、夜間施工、昼間は道路を解放しています。受桁の位置を土被りに合わせて調整することで、覆工板を道路と面一にすることを可能にしています。石川県河北郡津幡町 準用河川舟橋川改修工事
既設水路の改修工事・シールド機の地中置きによる3年継続工事
住宅地内を流れる既設水路を改修し、道路を拡幅しました。 水路増水時・年度工事終了時、シールド機本体のみ地中に残し、油圧ユニットのみを回収しています。◎施工現場紹介2
岐阜県各務原市 上戸雨水幹線築造工事
巨礫層での施工状況
家屋近接・礫層のため従来土留工法では施工困難な現場条件下での施工
家屋近接施工
熊本市 菅原町出水7丁目道路改良工事
U字フリューム布設
ボックスカルバート以外にも、写真のような U字フリュームやFRPM管の据付も可能です。三重県津市 橋内東部第二排水区雨水幹線築造工事
道路片側車線のみでの施工
耐震性を有するボックスカルバートの使用。施工中は、片側車線のみで施工、夜間覆工で全面開放
SJまたはDCJボックスカルバートの
使用が可能